色を測定する幾何学的条件

また、規格では試料に照射する光と、試料から反射(透過)し、測定光として受光される光についての幾何学的条件が規定されています。大きく分けると、試料面に対する垂直方向と45゜方向で測定する方法と、積分球などを用いて全方向と垂直方向とで測定する方法に分類されます。

また、積分球を用いる場合には、試料表面の光沢成分である正反射光も含めて測定する方法と、それを含めないようにして測定する方法があります。例えば、鮮やかな色で、表面の光沢が高い試料があるとします。この面に蛍光灯の光を正反射させて見ると、蛍光灯の白い光がそのまま目に入ります。積分球を用いて正反射光も含めて測定すると、この状況と同じように、試料の鮮やかな色の反射光に白い光が混じり、結果として鮮やかさが下がった測色値になります。

同じ試料を45゜方式の装置で測定すると、測定光に正反射光は全く含まれず、試料のあざやかな色がそのまま測色値として得られます。

このように同じ物を測定しても使用する幾何学的条件によって測色値が異なることがあり、その程度は試料の反射光(透過光)の空間的な分布の特性と、使用する幾何学的条件との組み合わせによっても変わりますので、有意な測定結果が得られる条件を選択することが重要です。

色を測定する幾何学的条件